ネットDE豪遊クラシック

2010年6月21日 (月)

「お聴きになっている曲はなんでしょう?答えは通話相手にご確認ください」

みなさま、こんにちは。配信スタッフぽん子です。

梅雨ですね。湿気が多くて髪の毛をまとめるのが大変です。
毎日できていることができないと、イライラしますよね?

イライラするといえば、「電話の着信」もそのひとつ。

かけてるのにかからない。「一体なにやってんだよーてめーはよー」「おーらおらおらおらおら」「こちとら忙しぃーんだよ」と、イラつく人は後を絶ちません。

そんなあなたには、こちらのサイトをぜひ!

ナクソスが運営する待ちうたサイト『クラシックエッセンス♪コール』です!

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クラシックエッセンス♪コール、次回の更新は7月1日(木)です。

2009年1月 1日 (木)

クラシック漫遊ガイド(3)最後の一曲~3つの第九

1年の終わりにベートーヴェンの第九。でも、他の作曲家の9番目の交響曲も、様々な「終わり」の魅力を湛えています。

かつては、師走(12月)ともなるとクラシックのコンサートはベートーヴェンの「第九」(正確には、交響曲第9番ニ短調「合唱付」)一色となり、ほとんど日本の年末の風物詩になっていた。

なぜ「日本では年末というと第九なのか?」というのは諸説あるが、この曲に何となく「これでおしまい」的な千秋楽っぽいイメージがあるのは確かだ。

ちなみに、交響曲…というのは、本来オーケストラのみによる純器楽作品で、通常4つの楽章(起・承・転・結…のようなものだ)から出来ている30分から1時間ほどの音楽。これがクラシック音楽の最高峰に君臨しているのは、一にも二にもベートーヴェンが書いた9つの交響曲のせいである。
その最後(9番め)の交響曲にして、もっとも規模編成が巨大(なにしろ大オーケストラに独唱者4人と大合唱が付く!)で、なおかつ演奏時間も1時間半近いという大作がこの「第九」。まさに彼の音楽と人生の集大成的な巨作であり、これは1年の計である最後の月「12月」にふさわしい!というわけだ。

曲は、第1楽章:アレグロ、第2楽章:スケルツォ、第3楽章:アダージョと、ここまででもたっぷり1時間近い大曲がオーケストラのみによって演奏され、最後の最後にバリトン独唱が音頭を取って大合唱が登場し、宇宙を抱擁するかのような壮大な「歓喜の歌」を歌い始める。

この(さんざん待たされた挙げ句の)「待ってました!」的なカタルシスが何と言ってもこの曲の醍醐味だろう。
だから、前の3つの楽章をすっぽかしてフィナーレだけつまみ食いしては、満足度も半減する。ここは是非全曲を通して聴いてみよう。闇の中から光が差すように「あのメロディ」が聞こえてくる、そんな感動に出会えるはずだ。

01_3年末の「第9」演奏会の数々は、アマチュア合唱団で歌う人たちに最高の音楽体験を提供する場にもなっている。
ベートーヴェン「交響曲第9番」演奏風景
出典:「ローマ教皇ベネディクト16世のためのコンサート」
マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団
(ARTHAUS MUSIC DVD 101 457)
c2008 Naxos Right International Ltd

このベートーヴェンの伝説的な傑作以降、クラシック音楽界では誰からともなく「交響曲は9つまで」という奇妙なジンクスが囁かれるようになった。
そのジンクス通り9つを残し、書き上げた直後亡くなった伝説の男が、19世紀末のウィーンで活躍した作曲家グスタフ・マーラー。彼は20代後半から交響曲に挑み続け、50歳に近づいた頃、ついに8つまで書きあげた。

しかし、ここで「交響曲は9つまで」のジンクスの壁にぶち当たって悩み、まず番号を付けない歌曲集のような交響曲(大地の歌)を書き、それに続いて、第9番、第10番と続けざまに書いてジンクスをかわそうとした。
…のだが、なんと9番を書き上げたところで、50歳になりたての若さで急死してしまう。

そのせいか、マーラーが最後に書き上げたこの交響曲は(ベートーヴェンのように合唱こそ付いていないものの)、どこか不思議な諦観に満ちた「これでさよなら」的な奥深さをたたえている。

全4楽章で1時間半近い大作だが、冒頭の第1楽章が静かに呟くように始まり、まるで人生すべてを回想し、さまざまな思いに胸をふさがれるような音楽を滔々と語りまくった挙げ句、最後はまさに消え入るように空の彼方に消えてゆくかのように終わるのだから(涙もろい聴き手は)もうたまらない。

大の男が(青春や恋の思い出や、人生の様々な夢や挫折を思い浮かべながら)あられもなく泣き崩れるかのようなこの交響曲は、ベートーヴェンのような「前向き」さはなく、限りなく「後ろ向き」な音楽。しかし、人生の年輪を重ねた人間だけに分かる「人生の哀愁」を深々と湛えた逸品と言えるだろう。

02_2マーラーは、オーストリア郊外の湖岸に建てた山荘に籠って作曲を行った。
ウィーンの歌劇場の音楽監督であったマーラーが作曲に割ける時間は限られていたが、その中から長大な交響曲を次々に生み出していったことは驚くに値する

オーストリアの山村風景
出典:A Musial Journey AUSTRALIA (Naxos DVD 2 .110533)
(c)2008 Naxos Right International Ltd 

そして、もうひとつ「人生最後の交響曲」として忘れてならない第9を残したのが、マーラーの師匠筋にあたるウィーンの作曲家アントン・ブルックナーだ。

彼の場合は、最初に交響曲を書いたのが40歳すぎてから、というスロー・スターター。それでも、地道にこつこつと数年に1曲のペースで書き続け、70歳を超えてとうとう「第9番」に到達した。
しかし、彼の場合も、なんと4つの楽章のうち3つまでを書き上げたところで亡くなってしまう。第九のジンクス恐るべしである。

ベートーヴェンのような才気走った疾走する天才ではなく、かと言ってマーラーのように自意識過剰で妄想癖のある悩める天才でもなく、ブルックナーはどこか愚直で野暮ったい。
ところが、「どっこいしょ」「うんとこしょ」と一歩一歩地道に煉瓦を積み上げていって、最終的には大伽藍を作り上げてしまう。まさに、大器晩成(老成)型の巨匠の代表格と言えるだろう。

その最後の交響曲「第9番」は、(もう少し彼が長生きしていたらあるいはベートーヴェンなみに大合唱の付いた壮大なフィナーレを書いたかも知れないが)、結局3つの楽章からなる「未完成交響曲」として残された。

とは言っても、演奏時間1時間はたっぷりある大作。まるで神を目前に見たかのような威厳と恐ろしさと敬虔さの入り交じった独特の第1楽章に始まり、軽やかな(しかし、どこかドスの利いた)スケルツォを挟んで、圧倒的な力感をもった第3楽章のアダージョがまるで世界の終焉のような究極の高みに聴き手を誘う。

昔から思っていたのだが、1年の終わりには確かにベートーヴェンの第9がふさわしい。終わりは終わりなのだが、新しい未来を感じさせる。

でも、人生の終わりにさしかかるとマーラーの第9が、どこか空の彼方から聞こえてくるような気がしてならない。

そして、世界の終末には・・・おそらくブルックナーの第9が地の底から聞こえてくる。・・・そんな気がする。

= 今月のお勧めアルバム =

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クラシック漫遊ガイド(4)演奏はナンバーワンよりオンリーワン

同じ曲でも、録音時期や音質、演奏者のキャラクターなど様々な要素で演奏が異なり、聴き比べができるのもクラシックの楽しみのひとつです。 (編)

クラシック音楽を聴き始めた頃、一番気になったのは、同じ曲でも「名演奏」とか「名盤」があるらしいということだ。

私が学生の頃、LPレコード1枚が2,000円前後。1枚買えばほぼお小遣いひと月分がふっとんだから、例えばベルリオーズの「幻想交響曲」などを聴こうと思っても、レコード店に数種類並ぶうちのどの1枚を選ぶのかは、かなり頭を悩ませる問題だった。

それはCD時代になった現在でも変わらない。選びに選んだ挙げ句買った1枚が「名盤100選」などに載っていれば誰でも嬉しいが、時には「全然ダメ」という評価だったりしてちょっとガッカリ。クラシック・マニアはその繰り返しである。

それにしても、クラシックって、そんなに指揮者や演奏家によって音楽が変わるのだろうか?

その答えは微妙だ。確かに曲によって「圧倒的な(あるいは独創的な)名演」というのはある。だから、そういうものに出会うと、「演奏でこうまで違うのか」と思うことがある。
ただ、所詮オーケストラはオーケストラ、ピアノはピアノだから、普通の演奏でも、ジョン・レノンが歌った歌を森進一が歌う…というほど違うわけではない。

もし聴いてすぐ分かる違いがあるとしたら、まず音質だ。ワルターの戦前のモノラル録音(1930年代)か、カラヤンの時代のステレオ録音(1960年代)か、今月新譜のデジタル録音(2000年代)かは、聴けばまず分かる。

公平に見れば、音質が良い方がいい。それは確かだ。だからクラシックは、50年前の演奏がどんなに名盤の誉れが高くても、毎月新録音による新譜が出るわけなのだ。

01_4 「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」(NML)で、ベートーヴェンの「交響曲第5番」を検索した時の表示結果。歴史的録音から最新の録音まで、またオーソドックスな演奏から珍演・奇演(?)まで、同じ曲で40種類ほどの音源を聴くことができる。
じゃあ、音質以外はどんな演奏も同じなのか?というと、そうではないから面白い。演奏家による演奏の違いは歴然と「ある」のである。
                              
                                                                                                      
なにしろクラシック音楽の場合は、100年も200年も前に書かれた音楽。例えば、楽譜に「早いテンポで」と書いてあっても、200年前(日本で言えば江戸時代!)の「早い」と、現代の「早い」が同じのはずもない。

となると、楽譜に書いてあるままのテンポではなく、現代風に「早め」に演奏するのがベストなのか、あるいは書いた時代のテンポをあくまでも尊重して、現代で聴けば「少しゆっくりめ」に弾くのがベストなのか?。これは演奏家の「解釈」でかなり差が出てくることになる。

例えば、ロミオとジュリエットのような悲恋物語を演じるのでも、年季の入った大女優が厚化粧で飾り付きの華やかなドレスを着て朗々と声を張り上げれば、重厚でロマンの香りたっぷりな舞台になる。

しかしこれを、若い女優がナチュラルメイクでシンプルな衣装を着て現代口調で演じたとしたら、かなり違った舞台になるはずだ。演奏も同じこと。同じ物語でも「解釈」次第でずいぶん雰囲気が変わるのである。

先にちょっと話が出たベルリオーズの「幻想交響曲」なら、飾り気のないスマートさを前面に出すノリントンのステレオ盤と、昔懐かしロマンの香り漂うワルターによるモノラル盤などを聞き比べてみると分かりやすいかも知れない。

あるいは、ショパンなら、往年のコルトールビンシュタインの歴史的な演奏と、最近のビレットや中国のイン・シェンゾンの演奏などはどうだろう。どちらが好みかは、もちろん聴く「あなた」が決めることだ。

もうひとつ、今、「ノリントンの」とか「ルビンシュタインの」などと書いたように、演奏者自身のキャラクターも重要なポイントになる。
ワルツはドレス姿の西洋美人が似合うけれど、日本舞踊を踊るなら着物姿の日本人女性の方が似合う。同じように、ショパンなら同じポーランド出身のピアニストの方が(雰囲気的に)合いそうな「気がする」のが人情。

だから、ベートーヴェンやブラームスなどドイツ系の音楽は、ドイツ人指揮者やドイツのオーケストラが。チャイコフスキーやラフマニノフやショスタコーヴィチなら、ロシア系のピアニストや指揮者が「民族的」にやはり合いそうな「気がする」。

そんなわけで、同じ演奏なら美女やイケメン演奏家が弾いている方がいい…というのも、あながちミーハー的な嗜好と切り捨てがたい。
演奏家のキャラクターは、その出身国の伝統とその国の気質、そしてルックスや雰囲気と相まって、音楽を聴く上で結構大きなポイントとなるのは否定しがたい事実だからだ。
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シャロン・ベザリー(フルーティスト)                               フレディ・ケンプ(ピアニスト)

演奏家のビジュアルを強調したCDジャケット。
クラシックの世界でもこのような売り出し方は今や珍しくなくなったが、勿論彼ら、彼女らの実力も一級品である。
[※ジャケットをクリックすると、各トラックの冒頭30秒のみ試聴できます。]

ただ、「民族的」ということについては、ことはそう単純ではない。特に現代では、ドイツのオーケストラと言っても、指揮者がイギリス人でコンサートマスターがイタリア人、人気ソリストが日本人などと、世界中から腕利きが集まっている国連なみの例が極めて多い。逆に日本の演奏家が世界的なレベルでモーツァルトやバッハを演奏することだってあるからだ。

なにしろ時代は21世紀。もはやヨーロッパ人だけが西洋クラシック音楽を占有する時代ではない。日本人がイギリスのロックを歌い、アメリカ人がフランスのシャンソンを歌い、中国人がポーランドのショパンを弾き、イギリス人が日本の交響曲を演奏する。そんな時代のクラシック音楽を「発見」してみるのもまた一興。

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c2008 Naxos Right International Ltd

中国のヴァイオリニスト、楊天堝と、ドイツのピアニスト、マルクス・ハドゥッラの共演風景。
曲:サラサーテ「ハバネラ」
出典:Virtuoso Music of the 19th Century (Naxos DVD 2 .110227)

唯一の名演を探すのではない。心の琴線に触れる色々な演奏に出会うことこそが音楽を聴く楽しみなのである。ほら、歌でも言うではないか。「ナンバーワンよりオンリーワン」と。
   
= 今月のお勧めアルバム =

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クラシック漫遊ガイド(6)さらなるディープを目指して

吉松先生のクラシック講座、最終回は、信長が聴いた曲?から先生自身の曲まで知っていると一目置かれる通好みの名曲を無料試聴でご紹介。このライブラリの醍醐味です。 (編)

初心者としてクラシック音楽を聴き始める時は、まず色々な人が「名曲」と認める作品を聴けば、外れがないし間違いはない。
本で言えば、シェイクスピアやゲーテあるいは紫式部や芥川龍之介のように先生や評論家が名作と認定し文学全集に入っている百年も二百年も前の作品を読んでいれば、それはもう古今の色々な人が「名作」と認定しているのだから、教養にもなるし失敗することもない。それは確かだ。
でも、そればっかりじゃあつまらない。
例えば、人が本に出会う時というのは、もちろん世間で話題の…というのも多いだろうけれど、偶然本屋で手に取って「なんだか面白そう」と思ったり、知らない筆者だけどなぜか興味を惹かれて「読んでみようか」と思ったり、古本屋で埋もれていた稀覯本だったりするのではなかろうか?
その結果は、もちろん当たり外れがあって期待と違ったりすることもあるけれど、そんな出会いから思いもかけず感動の一品を発見したり、一生の愛読書ができたりする。
クラシック音楽だって、ちょっとした手間さえ惜しまなければ、そんな出会いがあちこちに転がっているのである。

例えば、バッハ以前のルネサンス・バロック時代の作品。さらに古い中世の音楽。クラシック音楽の元祖J.S.バッハが活躍したのは、日本で言うと江戸時代中期のいわゆる元禄時代から忠臣蔵の頃。「意外と新しいんだな」と思うか、「意外と古いんだな」と思うかは人それぞれだが、そのバッハ以前にもクラシック音楽は当然あったわけなのだ。
それが、15~16世紀のルネサンス音楽。まだピアノもオーケストラもない時代だから、教会の賛美歌のようなコーラスの音楽や、ギターの前身であるリュートや古風な響きのハープなどによる古風なアンサンブル曲が主流だが、これがなかなか優美でいい。日本で言うと織田信長の時代だ。(ちなみにNAXOSには、信長公が聴いたかも知れない「空想・安土城御前演奏会」などというアルバムがある)。
さらに遡ってもっと古い9~10世紀あたりの「源氏物語」の時代にもクラシック音楽はある。例えば、しばらく前にヒーリング・ブームに乗って大ヒットした「グレゴリオ聖歌」。そして、それこそ紫式部なみの才女というべき女性作曲家ヒルデガルド・フォン・ビンゲンによる音楽(これも、彼女の音楽を自由に翻案した「聖なる火」というアルバムがあって、なかなか美しい)。どちらも、世俗を超越した不思議で神秘的な音楽宇宙が聴ける。

01 「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」(NML)の作曲家一覧のページ。
約13,000人の作曲家の作品が収録されており、この世に存在する作曲家の数の多さに驚かされる。
(画像をクリックすると、作曲家一覧のページが開きます)
もうひとつはその逆で、現代の作品。新しくて出来たてだったり、ヨーロッパ中央楽壇に属する作曲家でなかったりすると、「名作」と認定されるのに時間がかかる。なので、まだ「世に知られていない名作」や「これから売り出し中の作品」がごろごろしているのである。
難解で分かりにくいと言われることの多い現代作品だが、聴き方によってはシュトックハウゼンやクセナキス、あるいは
リゲティやペンデレツキなどのいわゆる前衛音楽は、ホラー&スプラッター映画ばりのノイズ・サウンドが気持ちいいし、ミニマル音楽の大家ライヒやグラスといった作曲家の音楽は、きわめて映像的で現代音楽の枠を越えて若者にも聴かれている。
さらにアメリカ(例えば、人気作曲家
コリリアーノ、大御所カーターなど)やロシア(ショスタコーヴィチ以後の世代の巨匠シュニトケ)、ポーランド(「悲歌のシンフォニー」が世界的ヒットになったグレツキ)、北欧(人気のラウタバーラ)、中国(才気あふれるタン・ドゥン)などなど、知る人ぞ知る作曲家は少なくない。

02 現代作品には、古典音楽では存在しなかった珍しい楽器編成による、斬新な響きを楽しめる作品が多い。
画像:アメリカの作曲家ジョン・アダムズ(1953~)の作品の演奏風景
出典:John Adams A Portrait and a Concert of American Music (ARTHAUS MUSC DVD 100 323)©2009 Arthaus Musik GmbH
もちろん、日本も負けてはいない。我が国のクラシック音楽黎明期の大作曲家山田耕筰から始まって、ゴジラの音楽で知らぬ者のない大家 伊福部昭、戦後現代音楽界のチャンピオン武満徹、ラジオやTVや本などでクラシックの啓蒙も果たした團伊玖磨、芥川也寸志黛敏郎などの有名どころ、そして私、吉松隆のような「まだ生きている」作曲家に至るまで、色々な作品がライブラリで聴ける。

NAXOSでは日本の作曲家のシリーズを録音していて、特に戦前の作曲家の知られざる名品の掘り起こしは画期的な成果をあげている。
例えば「神風協奏曲」などという仰天ピアノ協奏曲を書いた関西の天才作曲家大澤壽人ヒロシマをテーマに巨大な交響曲を書いた社会派大木正夫、戦後の日本の復興エネルギーを象徴するかのようなモダニズムのセンスにあふれた黛敏郎などなど「こんな凄い曲が我が国の作曲家によって書かれていたのか!」と目から鱗の逸品がずらりと並ぶ。
ライブラリの「作曲家一覧」には、作曲家の名前が生年没年と一緒にずらりと並んでいるから、その中から「聴いたことのない作曲家」あるいは「年代が凄く古い作曲家」、逆に「ものすごく若い作曲家」などをピックアップして、一体どんな曲なのか聴いてみるのも面白いのではなかろうか?
そこで出会う「自分だけの音楽」、それこそが未来の「クラシック」なのである。
= 今月のお勧めアルバム(その1) =

画像をクリックすると、NAXOS MUSIC LIBRARY の各アルバムのページが開き、それぞれのアルバムは、全曲を冒頭30秒みの無料で聴くことができます。

03 ~空想 安土城御前演奏会~信長公ご所望の南蛮音楽「王のパヴァーヌ」(演奏:平尾雅子(ヴィオラ・ダ・ガンバ












クラシック漫遊ガイド(5)見てから聴くか?聴いてから見るか?

映画やテレビで話題の曲を聴いてみましょう。「のだめ」のベートーヴェン交響曲第7番や、プッチーニのトゥーランドットもここから期間限定、無料で聴けますよ。 (編)

クラシック音楽の名曲というのはそれこそ星の数ほどあるけれど、(何度も言うように)生まれたのはそのほとんどが100年とか200年のむかし。だからこそ「クラシック(古典)」というのであって、ポップスと違って「今週発売の新曲!」というような注目を受けたり話題になることはない。
ところが、そんなクラシック名曲も、時々ポップス並みの注目を受け、コンサートでもてはやされたり、CDがショップに平積みにされて売れることがある。
そのきっかけは大体、映画あるいはテレビだ。

最近、クラシック界のそんな現象を一手に引き受けた感があるのが、コミックスの「のだめカンタービレ」(2001年より連載。作:二ノ宮知子)。
コミックスとして連載中にも話題になったが、特にTVドラマ(2006年。フジテレビ)の冒頭テーマ曲として使われたベートーヴェンの交響曲第7番が大ヒット。一時は、携帯電話の着信メロディの人気ナンバーワンの座を獲得するほどの人気を得、この曲が演奏されるオーケストラの演奏会が若者でいっぱいになるという珍現象までもたらした。
かつてはベートーヴェンと言ったら、「運命」「田園」「第九(合唱付き)」が人気で、第7番(通称ベト7)は陰に隠れたマニア向け名曲だった。ところが、今や日本全国津々浦々の子供たちにまで「ベトベンの7番」として知られるようになった。テレビの影響おそるべし。

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ベートーヴェンの「交響曲第7番」第4楽章の楽譜の1ページ。
テレビ版「のだめカンタービレ」最終回のこの曲の演奏シーンで、チェロとコントラバスが回転していたが、実際はこの通りずっと弾きっぱなしで、プレイヤーは手が離せない。

楽譜出典:FREE-Scores.com

一方、同じテレビの影響でも、ドラマ発ではないヒットもある。その代表格が、2006年トリノ・オリンピックのフィギュア・スケートで脚光を浴びた「トゥーランドット」(プッチーニ)。これは、金メダルを取った荒川静香選手がこのオペラの美しいメロディをバックに名演技を見せたため、いきなり大注目を受けたもの。
この「トゥーランドット」は中国を舞台とするグランド・オペラで、メロディが登場するのは終幕の「誰も寝てはならぬ」というアリア。それ以前はプッチーニのオペラと言ったら「蝶々夫人」「トスカ」「ボエーム」が人気だったが、これでいきなり「トゥーランドット」がトップの座に躍り出ることになった。

また、ポップス界発のヒットとしては、「ジュピター」(2003年。平原綾香)の原曲として大浮上した組曲「惑星」(ホルスト)の中の「木星(ジュピター)」が記憶に新しい。
この曲、もともと名メロディとして知られてはいたが、長らく作曲者が原曲のオーケストラ組曲として以外の演奏を禁じていたもの。しかし、版権が切れた2003年からその禁も解け、世界中でポップスにCMにと使われるようになって一躍知られるようになった。

過去にも、そんな「クラシック名曲再評価」の例は枚挙にいとまがない。例えば、SF映画「2001年宇宙の旅」(1968年。監督:スタンリー・キューブリック)で、壮大な地球の夜明けシーンで使われた「ツァラトゥストラはこう語った」(リヒャルト・シュトラウス)。超重低音の地響きが唸る上で、荘厳なトランペットのファンファーレが鳴り渡りティンパニが連打されるその曲は、一度聴いたらちょっと忘れられない。
原曲は40分以上かかる長~い(そして、決してわかりやすいとは言えない)交響詩で、印象的なのは冒頭の数分だけだが、今でも、仰々しい(悪く言えば、コケおどし的な)オープニングを狙う時、この曲はよく使われる。

そして、1970年代のマーラー・ブームのきっかけとなったのが、映画「ベニスに死す」(1971年、監督:ルキノ・ヴィスコンティ)。
トーマス・マン原作による耽美的かつ退廃的な映像美の映画だが、そこに滔々と流れる交響曲第5番(マーラー)のアダージェットが、あまりにもそんな耽美と退廃の世界にピッタリで、(それまでは時代遅れと思われていた)後期ロマン派の濃厚で甘美なオーケストラサウンドの再評価にも繋がった。

この「アダージェット」の人気は、のちにCD「アダージョ・カラヤン」(1989年)というヒットも生み、クラシック名曲の(つまみ食い的な)オムニバスものCDを大繁殖させるきっかけになったことも特筆すべきだろう。

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ナクソスから出ている、作曲家別のオムニバスCDアルバムの一部。
「のだめ」が放映された年には、J-POPに匹敵する人気を誇ったアルバムもある。
[※ジャケットをクリックすると、各トラックの冒頭30秒のみ試聴できます。]

そう言えば、いわゆる「映画音楽っぽい」クラシック音楽の代表格であるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の人気も、そもそもは往年の映画「逢びき」(1948年。監督:デヴィッド・リーン)でそのロマンティック極まりない音楽が使われたことがきっかけだった。

そのためラフマニノフと言ったら、長い間このピアノ協奏曲第2番だけが突出して有名だったが、近年、映画「シャイン」(1996年。監督:スコット・ヒックス)で主人公のピアニスト:ヘルフゴットが全編にわたって弾きまくった第3番が一躍大注目を受けることになった。

また日本では、TVドラマ「妹よ」(1994年。フジテレビ)で交響曲第2番のアダージョ部分のメロディが繰り返し使われたため、一時は「ラフマ二ノフの第2番といったら交響曲の方」と若い人に言われるほど有名になったことがある。これはちょっと面白い現象だった。

…と、映画やテレビに使われて注目を浴びるようになったクラシック名曲の話をし出すと、コラムのひとつやふたつではとても追いつかない。
最初にも書いたように、クラシックの名曲というのは、それこそ100年も200年も演奏され聴かれ続けてきた「名品」。何か「きっかけ」がありさえすれば、こういうヒットをしそうなクラシック名曲は、それこそ星の数ほどあるのである。

さて、次に突然浮上するのはどの曲だろう?
そして、そのきっかけとなるのは?

= 今月のお勧めアルバム =

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R. シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
演奏:デュッセルドルフ交響楽団
指揮:ジョン・フィオーレ

(※全楽章が切れ目なく演奏される作品ですが、システムの都合上、トラック間に数秒の無音部分が生じます。ご了承下さい)

クラシック漫遊ガイド(2)クラシック最初の一曲

皆さんは、最初に意識して聴いたクラシック音楽を覚えていらっしゃいますか。小学生の頃に聴いた曲から、映画音楽で使われた曲、ロック世代向けの現代音楽まで、当時を思い出しながら改めて聴きなおすのも一興、新しい発見があるかもしれません 

最初に出会うクラシック…というのは、人によっていろいろだ。
私の場合、最初にそれと意識して聴いたクラシックは、中学生の時に買った「運命」「未完成」のLP。でも、それ以前、小学生の頃に愛聴していたのは(父親のレコード・ライブラリにあった)輸入盤の「青少年のための管弦楽入門(ブリテン)」と「ピーターと狼(プロコフィエフ)」のカップリング盤だった。
2曲とも20世紀の作品だが、子供や青少年向けにオーケストラを紹介した曲であり、いろいろな楽器が登場し組み合わさって、さまざまなキャラクターの音楽が出来てゆくのが(子供心に)実に面白かった。今、オーケストラの作曲家などをやっているのは、この1枚のせいかも知れない。

ちなみに父親は、若い頃アマチュアのオーケストラでフルートを吹いていたこともあり、いわゆるクラシック愛好家。そのせいで「運命」「田園」「第9」のような大名曲のスコア(総譜)はなにげに持っていたが、なぜかそのレコードはライブラリになかった。

今から思えば、みんなが聴いているような「有名すぎる名曲」は、聴くのが恥ずかしかった(そして、人と同じものを聴くのがいやだった)のかも知れない。だからだろうか、先のブリテン&プロコフィエフを始め、ドビュッシーやラフマニノフあるいはショスタコーヴィチなど、(1950年代当時としては)かなりマニアっぽい近現代の曲がレコード棚に並んでいた。
私も、初心者向けとされている「超有名曲」は随分長いこと恥ずかしくて聴けなかった(真っ当に聴けるようになったのは、プロの作曲家になって20年ほどして、この種の曲の楽曲解説などをしなければならなくなってからだ)から、父親の気持ちが良く分かる。

一方、近所にオーディオ・マニアの叔父がいた。真空管アンプを自作し高級カートリッジを買い集めスピーカーのために部屋を改造してしまうほど音響機器に凝っていた彼は、音楽はとにかく「オーディオ的においしいもの」という指向に徹していた。
その当時(1960年代)としては、モダン・ジャズ(マイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーンなど)の名盤が真空管アンプや手作りスピーカーには(雰囲気も)ピッタリだったが、フル・ボリュームでオーディオを鳴らすのに最高なのは、やはり大編成のオーケストラだったようだ。
その叔父の一番のお気に入りは「惑星(ホルスト)」。現在では「ジュピター」のヒットで大人気名曲の仲間入りをしているが、当時はまだ古いステレオLPしかなかった時代だから、先見の明があったと言うべきだろう。冒頭のダイナミックなリズムが炸裂する「火星」から、壮大華麗な「木星」など聴き所も多い組曲で、フル・オーケストラが色彩的にバンバン鳴るのが、確かに「オーディオ的に」おいしい名品である。
そもそも、ジャズやロックに耳慣れた世代にとっては、いくら「名曲」とは言えベートーヴェンやブラームスは古すぎるのも事実。なにしろ、彼らが生きたのは日本で言うなら江戸時代後期からせいぜい明治の文明開化の頃。馬車が世の中で一番速い乗り物だった時代の音楽なのだ。現代のような自動車や飛行機が疾走する時代のスピード感と比べるべくもない。

でも、そんな現代のビート世代も唸らせるクラシックの名曲がある。「春の祭典(ストラヴィンスキー)」だ。これは、20世紀になって書かれたいわゆる〈現代音楽〉で、変拍子(一小節ごとに拍子がころころ変わる!)や不協和音(ハモらない刺激的コードが耳をつんざく!)が炸裂する一筋縄ではいかない複雑な曲。しかし、後のビッグバンド・ジャズやブラス・ロックに通ずるビート感とドライヴ感があって、ロック世代にとっては「こんなクラシックもあるのか!」と耳からウロコの音楽体験になるはずだ。
なにしろ元々はバレエ曲なのに優雅さはゼロ。全編ほとんどヘビメタとか前衛舞踊に近い「原始の響き」が疾走する。しかし、それが圧倒的なオーケストラ・サウンドと相まって、独特な音響世界を繰り広げる。「古き良き」クラシックがお好きな方は顔をしかめるような耳をつんざくサウンドだ(実際、初演の時は大騒ぎになったそうだ)が、これも「オーディオ的」に聴いて実に面白い音楽と言える。
01「春の祭典」のオーケストラのスコアの1ページ。約20種類の楽器が並んでいる。
これだけの音符がありながら、このページの演奏時間はわずか3~4秒程度。
1時間のオーケストラ曲を書くのに一体どのくらいの音符が必要か?と考えると、その労力は想像を絶するものがある。
対して、お洒落に華麗でロマンティックなクラシック・サウンドに浸りたいなら、その入口に最適なのはラフマニノフのピアノ協奏曲第2番だろうか。そもそも「逢い引き」(1945年、D.リーン監督)という恋愛映画に使われて世界的人気を博した曲なので、「映画音楽みたい」な音楽の元祖中の元祖。濃厚でむせかえるようなロマンティックな世界が全編に充ち満ちている。
02ピアノの演奏風景。一台の楽器でオーケストラに匹敵する多彩な表現が可能。
そのピアノとオーケストラが合奏する「ピアノ協奏曲」は豪華な音楽絵巻そのもの。

リスト:「スペイン狂詩曲」演奏風景
ピアノ演奏:コンスタンティン・シチェルバコフ
c2008 Naxos Right International Ltd

もっともこの曲、オーケストラは主題となるメロディを甘く切なく歌うが、協奏するピアノは「さすがクラシック」と唸らせる超絶的なテクニックで疾駆する。この不思議なバランスがこの曲の最大の魅力だろう。
ブランデーかワインのグラスでも傾けながらゆったりクラシックの世界に浸る…というような聴き方も、熱っぽくピアニストの圧倒的なテクニックに酔いしれる…というような聴き方も出来るという「二度おいしい」至高の逸品である。

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クラシック漫遊ガイド(1)マジカル・クラシック・ツアーへのお誘い

音楽はいまやネットを使って、いつでも聴きたい曲を聴ける時代。クラシック音楽にスポットを当て、大人としての贅沢な楽しみ方を、当代きっての作曲家・吉松隆氏がご紹介します。 (編)

みなさんは自分が大好きな音楽を、何で聴いて育った世代だろう? コンサート?、テレビ?、レコード?、CD?。
もちろん「音楽はコンサートでの生演奏に限る!」というのも真理だけれど、例えば私は、ロックもジャズもクラシックもステレオLPで聴き親しんだ世代。作曲家を志したのも(コンサートでの生演奏ではなく)LPで聴いたベートーヴェンがきっかけである。
カートリッジやスピーカーに懲り真空管アンプを手製して、30センチLPを宝物のように愛でて聴いた「マニア」世代はもう60代を越えているだろうか。私はそれよりちょっと下で、LPをコレクションするほかに、オープンリールやカセットテープでせっせとFMからエアチェックするのが日課の「おたく第一世代」だ。
そしてCDの登場が1980年代。LPではなくCDをコレクションし、ラジカセやウォークマンで屋外でも音楽を聴き始めた世代がかれこれ40代。さらに、物心ついた時から音楽はCDが当たり前で、LPなど見たこともないという若い世代も、もう30代のはず。
そして、ここ数年は、ネットから好きな音楽をダウンロードしてiPodで聴く、という新しい聴き方が広まりつつある。
音楽の聴き方は、なんとも凄いスピードで変化しているのである。

でも、そもそも昔々は、こういう音楽の聴き方などあり得なかった。
まだCDどころか電気機器すらない時代、音楽はコンサートや劇場あるいはお祭りや酒場などそれなりに人の集まった場所に出かけ、そこで演じられる演奏を聴くしかなかった。
自分で歌ったり楽器を演奏できるならともかく、「好きな時に好きな音楽を聴く」などというのは、お抱えの楽士を雇うような財力がある金持ちか貴族にしか許されない贅沢だったわけだ。
01_3 大オーケストラの演奏風景。
一回のコンサートだけでも開催に何百万円もかかる。

ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」演奏風景
演奏:スペイン国立ユース・オーケストラ
指揮:ホセ・セレブリエール
c2008 Naxos Right International Ltd

さらにオーケストラやオペラを聴くというレベルになると、どんな金持ちでも貴族でも遠くの劇場まで出向いて行って、何日の何時から、演目は何、と決められたものを鑑賞するしかない。

かつてルードヴィヒ二世という王様は、自分の好きな(ワーグナーの)オペラを自分の城で聴く…という夢に取り憑かれたが、それは国が傾くほどのお金を必要とした。「好きな音楽を好きな時に聴く」というのは、ちょっと前までは大富豪や王侯貴族でもできない「贅沢中の贅沢」だったわけである。
02 こんな大掛かりなオペラも今や、誰もが好きな時に好きなだけ聴ける時代に。
ヴォルフ=フェラーリ:オペラ『抜け目のない未亡人』上演風景
演奏:ヴェネツィア・ラ・フェニーチェ歌劇場管弦楽団・合唱団ほか
指揮:カール・マルティン
c2008 Naxos Right International Ltd

それが、今はできる。
しかも、いとも簡単に。
なんという時代になったのだろう。
CDにパックされた音楽を買ってくれば、誰でもいつでも好きな音楽が聴ける。あるいはテレビやDVDで、コンサートでもオペラでも自由に(しかも字幕付きで!)鑑賞することができる。
さらに、朝、好きな時間に好きな音楽を聴くことだって、ポケットの中に音楽入りの小箱を忍ばせて歩きながら聴くことだってできる。そして、インターネットに繋いだPCで、好きな音楽を検索し試聴しダウンロードして購入することすらできる。もう魔法の世界である。
とすれば、こんな時代にこそあり得る「新しい音楽の聴き方」がないわけがない。
というわけで今回、特にスポットを当て提唱するのは、ネットでの連載をお読みになっている方々にお勧めの「ネットで聴く音楽」。しかも(コンサートやCDでは今いち敷居が高そうな)「クラシック音楽」に敢えて焦点を当ててみた。
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c2008 Naxos Right International Ltd

ネットを経由して、いざクラシック音楽の豊穣な世界へ!
なにしろクラシック音楽の世界は、オーケストラからオペラからピアノから室内楽から歌曲から、ここ2~300年ほどの西欧の才能ある音楽家たちが作り上げた名曲佳品が(ほとんど著作権フリーで)目白押し。これはもう人類の音楽のお宝を集めた「宝物殿」と言っても過言ではない。
その宝物殿への入り口が、あなたのPCとネットで繋がっている。これは、ちょっと探検に出かけてみるしかないではないか。
例えばNAXOS(ナクソス)のミュージック・ライブラリーなら、レパートリーは古今東西(古くはルネサンス・バロックから新しい現代モノまで)併せて数十万曲。どれを選ぶか迷ってしまう…という最高の贅沢が体験できる。
ここは、有名曲・人気曲から聴くのもよし、ベートーヴェン、バッハ、モーツァルトなど有名どころから攻めるのもよし。
コンサートと違って、退屈で爆睡しても、つまらない曲を飛ばしてつまみ食いしても、誰にも気兼ねがいらない。むしろ、それを逆手に取って「長くて渋くて、とても生のコンサートでは聴けそうにないマニアックな音楽」を攻めるのも一興。
今さら「運命」「未完成」「新世界」じゃ初心者みたいで恥ずかしい…となれば、例えばヴォーン・ウィリアムスの交響曲9曲とかバルトークの弦楽四重奏曲6曲などを「聴破」(走破みたいなものだ)してみるのもよし。
あるいは誰も知らない作曲家(特に現代)の知らない曲に目を付けるのも、カードをめくって何が出るかドキドキするような気持ちが味わえて楽しいかも知れない。
これぞ、100年前にはどんな王侯貴族も大富豪もできなかった究極の贅沢であり、音楽三昧である。
さあ、ネットでクラシック音楽豪遊の旅へ、いざ!

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