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2016年7月 8日 (金)

ファンタジー・オン・アイス2016(幕張/5.27)での演技使用曲をご紹介ヽ(´・∀・`)

みなさま、こんにちは。ナクソスのスケ担です。

すっかりご無沙汰しているうちに新シーズンの幕開けとなりました。あらためまして今シーズンもどうぞよろしくお願いいたします。

さてもう1ヶ月も前の話となってしまいましたが、実はわたくし、ひそやかにFaOIに参戦しておりました。初の幕張は嬉しさの余り、我が家で一番大きな双眼鏡を持参したほど(重)。

そんな今年のFaOIの模様はつい先日テレビで放送されたばかりですが、ここではテレビで放送されなかった楽曲も含め細かく掲載しておりますので、ぜひご覧になってみてくださいっ( ・∀・)ノ


2016年5月27日(金) 18:00開演
開催場所:千葉/幕張イベントホール


オープニング 
♪I BELIEVE
作詞・作曲/小室哲哉 歌唱/華原朋美

イントロが流れた瞬間によみがえる青春。オープニングを務めたのはあの90年代音楽シーンを席巻したTKサウンドのミューズ華原朋美さんでした。ファンタジー・オン・アイスの幕張・札幌公演のスペシャルゲストとして招かれた彼女。あの頃から変わらないハイボイス、今なお進化し続ける美声。そこへ次々と登場する豪華絢爛な出演スケーターたちに会場は興奮のるつぼ!めくるめく夢のショーのはじまりです!

【ACT1】 

青木祐奈 Yuna Aoki
♪アルバム「This Is What The Truth Feels Like」より:Make Me Like You
アーティスト/グウェン・ステファニー

1部のトップバッターを飾るのは昨シーズン全日本ジュニア7位の青木祐奈選手。披露してくれたのは脅威の46歳グウェン姐さんによる新作『Make Me Like You』。今季のエキシビションナンバーとのことでした。
お衣裳は黒のホットパンツとジャケット×ショッキングピングのインナーとリボンという組み合わせ。
こぼれ落ちるような笑顔で場内を魅了しておりました。

祐奈ちゃん「今までこういうアップテンポな明るい曲をあまりやったことがなかったので、新しい表現というのに挑戦し明るい曲でも笑顔で滑れるよう、でもスケーティングの良さというのを生かしてやりたいと思い、この曲にしました」


トマシュ・ベルネル Tomáš Verner
♪映画「ウォーキング・デッド」より:I'm A Man
アーティスト/ブラック・ストロボ

お次は勇名トラ、逆さハチマキ、桜餅などの華麗な衣装遍歴をもつ親日家、トマシュ・ベルネルの登場です!黒ボーダーのシャツ×チノパン×ライダースJKという決め決めスタイルで挑むプログラムは、究極のサバイバル・ゾンビで知られる大人気の海外ドラマ『ウォーキング・デッド』(シーズン1)で使われた挿入歌です。たしかグレンが車中でかけていたBGMだったと思いますが、トマシュの衣装からするとダリルを演じているような気も…。

振付家としても活躍中のトマシュ。久しぶりに元気なお姿を見られて本当にうれしいです。


樋口新葉 Wakaba Higuchi
♪TBSドラマ「白夜行」より:白夜を行く
作曲/河野伸

新葉ちゃんが披露してくれたのは今まで行ったことのない動きを取り入れたという新EXナンバー『白夜行』。水色のグラデーションが眩い衣装に身を包み、雪穂と亮司の宿命的ともいえる愛の形を丁寧なスケーティングで紡ぎ出していました。そんな彼女がこの曲で滑ろうと思ったきっかけは、過去にこの曲を使用したプログラムを見たことだったと語ります。

新葉ちゃん「一番最初に町田樹さんのエキシビションで聴いてすごく良い曲だなと思っていて。それからずっと気になっていました。今年はシニアに上がるので大人っぽい曲も踊れるように練習のような感じで選んだのですが、最初に自分が思っていたよりも上手くできたかなって思います」


バレリー・イネルシ Valérie Inertie
♪Oblivion(忘却) NML
作曲/アストル・ピアソラ

会場全体の照明がぐっと下がり、紫の光に包まれた何やら怪しげな雰囲気。そこへ一人の女性がリンクの中央へやってきました。彼女は世界初のシルホイール女性ソリストで知られるバレリー・イネルシさん。シルホイールとは鉄で出来た単一のリングで別名一輪ラートとも呼ばれています。まるで氷上とは思えないほどの高度な技に視線を奪われます。華奢な身体とリングが一体となり、次から次へと繰り出されるパフォーマンス。ピアソラのオブリヴィオンと相まって幻想的な空間を作り出していました。


クセニヤ・ストルボワ&ヒョードル・クリモフ Ksenia Stolbova &Fedor Klimov
♪I Put A Spell On You(恋のとりこに) NML
作詞・作曲/スクリーミン・ジェイ・ホーキンス アーティスト/アニー・レノックス

昨シーズンのGPファイナル金メダルペア、ストクリがなんとFaOIに初登場!そんな二人が披露してくれたプログラムは、R&Bの鬼才スクリーミン・ジェイ・ホーキンスが1956年に発表した大ヒットナンバー『I Put A Spell On You(恋のとりこに)』です。直訳すると“魔法をかける”という意味なのですが、歌詞を聴いているとどうやら女癖の悪い彼に対して「あなたは私だけのものって魔法をかけてやるわ」というニュアンスのようです。シックな黒の光沢感のある衣装がセクシーなストルボワと灰色のベストが特徴のクリモフ氏。英ミュージシャンのアニー・レノックスによるカヴァーで魅せたした大人のプログラムでした。


織田信成 Nobunari Oda
♪愛の夢 第3番 変イ長調 NML
作曲/フランツ・リスト 生演奏/福間洸太朗

解説者、タレント、指導者、そして3児のパパとして幅広い活躍をみせている織田くん。これだけ多忙にも関わらず数多くのアイスショーをこなし、クオリティを落とすことなくいつも素晴らしい作品を届けてくださいます。その完成度の高さには思わず現役に戻ってきてとつぶやきたくなるほど。

今回披露されたのは、リストの『愛の夢』。演技曲としてはもうおなじみですが、今回はなんとピアニストの福間洸太朗さんとの生演奏によるコラボレーション。クラシック音楽の中でもとりわけ有名なこの曲も、滑る人によって表現や溢れ出てくるものが違って見えてきます。織田くんの演技もしかり。テーマは《家族への愛》。


ジョニー・ウィアー Johnny Weir
♪ピアノ・ソナタ第14番「月光」:第1楽章 NML
♪ピアノ・ソナタ第14番「月光」:第3楽章 NML
作曲/ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 生演奏/福間洸太朗

続けて福間さんとコラボレートするのは、皆さまお待ちかね生きる美・ジョニー・ウィアー!表現者としての高みをストイックに目指し続ける彼の名前がコールされたとたん、割れんばかりの歓声が場内に響き渡りました。

純白の衣装に身を包んだジョニーが選んだ曲は、ベートーヴェンの「月光」より第1楽章&第3楽章。1楽章の楽譜の冒頭には【この曲は全体を通して極めて繊細に演奏されるべきである。しかしソルディーノ(弱音器)なしで】と指示されているのですが、まさにその意図を汲んでいるかのような滑りをたっぷりと見せてくれました。そして一瞬の静けさを取り戻したところで、激動の第3楽章が口火を切ったように流れ出します。福間さんの奏でる音を一粒一粒捉えて離さないジョニーの華麗なステップ・シークエンス。ラストまで緊張感を落とすことなく、納得のスタンディングオベーションとなりました。


羽生結弦(映像出演)  Yuzuru Hanyu
♪バラード第1番 ト短調 Op.23 NML
作曲/フレデリック・ショパン 生演奏/福間洸太朗

ここでうれしいサプライズがありました。左足リスフラン関節靭帯損傷の加療のため出演が叶わなかった羽生さんの2015年GPFシリーズ演技映像と福間さんのバラ1生演奏によるコラボ―レーションです!

羽生さんが2シーズンに渡ってSPに選んだショパンのバラードは、主に序奏から第1主題そしてコーダという流れで構成されています。明朗な第2主題を省き、繰り返される静×動の主題~急速なコーダ。これはスケーターにとっても演奏者にとっても過酷なプログラムだったに違いありません。
演技に合わせた編曲バージョンは、抜粋部分も音ハメもそれはもうお見事というしかなく、演奏終了後の福間さんにはいつまでも賞賛の拍手が送り続けられていました。


鈴木 明子 Akiko Suzuki
♪バレエ音楽「白鳥の湖」より:序奏 NML
♪バレエ音楽「白鳥の湖」より第3幕:黒鳥とジークフリート王子のグラン・パ・ド・ドゥよりアダージョ NML
♪バレエ音楽「白鳥の湖」より第3幕:情景と黒鳥(オディール)の登場 NML
♪バレエ音楽「白鳥の湖」より第4幕:悪魔ロットバルトの罠 NML
作曲/ピョートル・チャイコフスキー

真っ白なリンクにボウッと浮き立つ一羽の黒鳥。その息を呑むほどの美しい姿に会場の視線は釘づけ。頭の天辺から指の先まで行き届いたしなやかな動きが心をとらえて離しません。

あっこちゃんの用意した新プログラムは黒鳥を中心とした楽曲構成によるチャイコフスキーの『白鳥の湖』。類まれなる表現力と卓越した音感にリズム感、語る目力など、彼女の魅力を余すことなく味わうことのできる究極のプログラムです。オデット姫→魔法にかけられるところを逃げ惑う白鳥→王子を誘う黒鳥という一連の流れに鳥肌が立ちっぱなし!振付は宮本賢二先生です。素晴らしかったあ…


オレクシィ・ポーリシュク&ウラジミール・ベセディン Oleksiy Polishchuk &Vladimir Besedin
♪組曲「動物の謝肉祭」:白鳥 NML
作曲/カミーユ・サン=サーンス

黒鳥の後はナショナルバレエ団から緊急来日したスペシャルダンサーによる正統派バレエ(?)。FaOIではおなじみの大柄な男性コンビが可愛らしいチュチュを着用して登場。曲はサン=サーンスによる組曲「動物の謝肉祭」より“白鳥”です。次から次へと繰り出される曲芸の数々は、一見ふざけているように見えて桁外れの練習量と高度な技術に支えられています。コミカルな演技で会場を楽しませてくれました。


荒川静香 Shizuka Arakawa
♪アルバム「冬のシンフォニー」より:アヴェ・マリア NML
作曲/J.S.バッハ&グノー 歌唱/サラ・ブライトマン

今年プロ10周年目を迎えられたしーさまが選んだプログラムはサラ・ブライトマン歌唱による“アヴェ・マリア”。原曲はJ.S.バッハ/グノーによるものです。これは7年前に愛知県で行われたジャパン・スーパーチャレンジ2009でお披露目されたプログラムと同じもの。“アヴェ・マリア”は彼女にとって特別な音楽なのかもしれません。何せ10年前、初めてプロスケーターとして企画し出演したアイスショーでお披露目したプログラムも“アヴェ・マリア”だったのですから…(こちらはシューベルトでした)。もしかしたら2026年にはまた新たなアヴェ・マリアを見せてくれるかもしれません。今はその姿をしっかりと目に焼き付けるのでした。


ステファン・ランビエール Stéphane Lambiel
♪アルバム「Hozier 」より:Take Me To Church(教会へ連れて行って)
アーティスト/ホジアー

氷上のアーティストと呼ばれるランビエールの新プログラム。「この曲の主人公の人生を演じ切りたい」と話していた彼が選んだ曲は、アイルランド出身の音楽一家に育ったホジアーのデビューシングル『Take Me To Church(教会へ連れて行って)』。その強いメッセージ性とPVは一度見聞きしたら忘れられないと話題に。セクシャリティー、マイノリティー、宗教問題、そして自由。抑えきれないほどの激しい感情を歌い上げる歌詞とランビの芸術性の高いスケーティング。見る者すべての心を彼の作り出すユートピアへとさらってくれるのでした。


安藤美姫 Miki Ando
♪I'm proud
作詞・作曲/小室哲哉 生歌唱/華原朋美

華原朋美さんの歴代CDシングルの中で恐らく最も有名なタイトルとして知られている『I'm proud』。139万枚のメガヒットを記録した本作は実はあの名作「風と共に去りぬ」をイメージして制作されたのだとか。華原さんの生歌唱で演技を披露してくれたのは美姫ちゃん。まるで雲の上を滑っているかのような照明の演出に、白を基調としたゴージャスなスカートが映えます。と思ったのもつかの間、冒頭サビ~間奏で颯爽とスカートを切り離しタイトな衣装へと変身。美姫ちゃんのスケートを見ながら青春の1ページを噛みしめておりました

I'm proud. いつから自分を誇れるようになってきたのはきっとフィギュアスケート(3連符)に会えた夜から。


ハビエル・フェルナンデス Javier Fernández
♪ダッタン人の踊り NML
作曲/アレクサンドル・ボロディン 訳詩/藤澤ノリマサ 編曲/あおい吉勇 生歌唱/藤澤ノリマサ

黒い衣装に紺色のベストというスタイリッシュな衣装で登場したのは2016年ワールド・チャンピオンのハビエル・フェルナンデス選手。こんなに小柄だったけ?と思うほど何だか引き締まって見えました。披露したプログラムは『ダッタン人の踊り』。本公演のスぺシャルゲスト、ポップオペラ界の貴公子・藤澤ノリマサさんとの生歌コラボレーションです。原曲はご存じボロディン作曲の歌劇「イーゴリ公」より“だったん人の踊り”。藤澤さん自身がオリジナルの歌詞をつけた鮮烈なデビュー作です。

伸びやかなスケーティングと歌声、パワフルなジャンプと歌唱力でたちまち重厚感あふれるプログラムが作り出されていきました。


メリル・デイヴィス&チャーリー・ホワイト Meryl davis &  Charlie white
♪夢やぶれて~I DREAMD A DREAM NML
作曲/C-M.シェーンベルク 生歌唱/華原朋美

ソチ五輪アイスダンス金メダリストのご登場です!どんな時も笑顔を絶やさないプリンセス・メリルといらっしゃった新婚さんのチャーリー。彼は今回披露するプログラムに対し「これまでのシーズンでレミゼを滑る機会がなかったので滑ることができてうれしい」と話していたそうです。吸い付くようなスケーティング、めくるめくポジションの変化、ため息であふれるプログラムは二人だからこそ作り出せる世界なのです。しばしその余韻に浸りつつ幸せを噛みしめていたのは言うまでもありません。


【ACT2】 

本田真凛 Marin Honda
♪These Boots Are Made for Walkin'(にくい貴方)
作詞・作曲/リー・ヘイズルウッド cover/オリヴィア・ホルト

第2部のトップを飾るのはアイスショーが大好きという真凛ちゃん。その華やかさ、輝き続ける15歳の使用曲は、2014-16のEXプログラム『These Boots are Made for Walking(にくい貴方)』です。浮気性の彼に調子に乗ってると私のこのブーツで踏んづけてやるわよといったパンチの効いた歌詞。今から50年前の作品とは思えません!原曲はご存じフランク・シナトラの愛娘、ナンシー・シナトラによるもの。60年代アイドルが一世を風靡した本楽曲は今日でも多くのアーティストにカヴァーされています。

真凛ちゃん「やっとスタートに立てたかなと思っているので、来シーズンは大切なシーズンにしたい。しっかり一試合一試合大切にして頑張っていきたいなって思います」


織田信成 Nobunari Oda
♪ミュージカル「トップハット」より:トップハット、白いタイと燕尾服(Top Hat, White Tie and Tails) NML
作詞・作曲/アーヴィング・バーリン 歌唱/トム・チェンバース

後半第2部に織田くんが披露してくれたのは、誰もが認めるダンスの神様、フレッド・アステアによるミュージカル「トップ・ハット」より。フォーマル・パーティの招待状を受けたアステアが手紙に書かれた指定の格好(トップ・ハットと白タイと燕尾服)に身を包み、会場へ向かうというストーリーです。どこまでもエレガントで優雅で力の抜き加減が絶妙な唯一無二の存在を、織田くんが氷上でどう演じてくれるのか。ちなみに彼は去年行われたミュージカル「トップハット」の大阪公演オフィシャルサポーターを務めていました。選ぶべくして選んだプログラムという印象です!プログラム後半は楽曲自体にタップを刻む音が入っていたので、本当にタップをしながら滑っているかのように見えました。ミュージカルを見ているような楽しい気持ちにさせてくれるプログラムでした。


クセニヤ・ストルボワ&ヒョードル・クリモフ Ksenia Stolbova &Fedor Klimov
♪アルバム「25」より:Hello
アーティスト/アデル

第2部でストクリが披露してくれたプログラムは、昨シーズンのエキシビションナンバー、アデルの『Hello』でした。誰しもが持ち得る一種のノスタルジーを後悔にも似た告白でつづった印象的な歌詞。それはある恋人への語りかけにも聞こえる一方で不特定多数(家族、友人、昔の自分、過ぎ去った過去etc…)へのメッセージとしても受け取ることができ、幅広い層の共感を得て空前の大ヒットとなりました。哀愁漂うメロディにのせたストクリの情緒あふれるスケーティングが胸に沁み入りました。


ジョニー・ウィアー Johnny Weir
♪アルバム「ビヨンセ」より:ホーンテッド
♪アルバム「アイ・アム…サーシャ・フィアース」より:ディーバ
♪映画「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」より:クレイジー・イン・ラブ(2014 Remix)
♪アルバム「デンジャラスリィ・イン・ラヴ」より:クレイジー・イン・ラブ
アーティスト/ビヨンセ

真っ白なリンクにひと際目立つ真紅の衣装はもちろんジョニー自身が手掛けたもの。このビヨンセ・メドレーはFaOIで初めて披露する新プログラム。ファッショナブルスケーターというその名の通り、期待を裏切らないジョニーの世界観。メドレー自体は4曲で構成されており、どれもビヨンセの代表曲たるものばかり。とりわけ有名な“クレイジー・イン・ラブ”をバージョン違いで使用する辺り、彼の細やかなセンスが感じられます。その振付もまさしくビヨンセそのもので思わず空目してしまうほど。会場の盛り上がりは最高潮に達し、拍手の雨が降り注ぎました。


鈴木明子 Akiko Suzuki
♪はじまりのうたが聴こえる
作詞・作曲/華原朋美、小室哲哉 生歌唱/華原朋美

トマシュ・ベルネル Tomáš Verner
♪never give up !!
作詞・作曲/Jam9 生歌唱/華原朋美

荒川静香 Shizuka Arakawa
♪君がそばで
作詞/中嶋ユキノ 作曲/宗本康兵 生歌唱/華原朋美

トマシュの振付が忘れられません。


オレクシィ・ポーリシュク&ウラジミール・ベセディン Shizuka Arakawa
♪パッパラ☆アメリカ~ノ ほか
作詞/ニコラ・サレルノ、ピットブル 作曲/レナート・カロゾーネ アーティスト/ヨランダ・ビー・クール&Dカップ

第2部で彼らが魅せてくれたプログラムは2011年のFaOIでも好評を博した『パッパラ☆アメリカ~ノ』。氷上で織り成すアクロバットは卓越したパワーとバランス力が必要とされ、これもまた想像以上の過酷さ。双眼鏡でとらえた腕のあちこちに浮き出た血栓がその動かぬ証拠。おふざけなようで120%真剣勝負なのです。終盤のお尻高速スピンには思わず拍手が!ハラハラドキドキの素晴らしいアクロバット・エンターテイメントでした。


安藤美姫 Miki Ando
♪マラゲーニャ NML
作曲/エルネスト・レクオーナ アーティスト/ナナ・ムスクーリ

ウッヒョー!曲名が発表されたときに思わず声が出てしまいました…。
(あのマラゲーニャを生でみられるなんて!)

それは遡ること2015年12月、スペインのバルセロナで開かれたGPファイナルのエキシビションでのこと。司会進行を務めていたハビちゃんがコールしたのはスペシャルゲストとして招かれた美姫ちゃんでした。背中の空いた真っ赤なお衣装で披露したのはなんと『マラゲーニャ』!洗練された美しさ、溢れ出る情熱、匂い立つ妖美、自由に放たれた表現力。まさに彼女の美点が集結した素晴らしいプログラム。本場スペインで魅せた演技はここ幕張でも拍手喝采に包まれたのでした。


ハビエル・フェルナンデス Javier Fernández
♪アルバム「ダニー・ボーイ」より:ダニー・ボーイ NML
原曲/伝承曲 作詞/フレデリック・エドワード・ウェザリー 編曲訳詩/ロバート・D・エドワーズ、ジョン・マクダ―モット 歌唱/ジョン・マクダーモット

続いて登場したハビちゃんが演技をしてくれたのはアイルランド民謡の「ダニー・ボーイ」。今年ボストンで行われた世界選手権のエキシビションで披露したプログラムです。サビを聴いたときヒュー・ジャックマンさんかと思いましたがジョン・マクダーモットさんによる歌唱でした。とてもとても良いプログラムだと思います。軽やかさと力強さ、そしてじんわりと心が温かくなるような優しさが伝わってまいります。そしてなんと同音源がNMLにございました!みなさまぜひURLにアクセスの上、ご試聴くださいませ。


エカテリーナ・チェスナ&アレクサンダー・チェスナ Ekaterina Chesna & Alexander Chesna
♪Canto della terra(大地の歌) feat. サラ・ブライトマン NML
作詞/ルーチョ・クアラントット 作曲/フランチェスコ・サルトーリ 歌唱/アンドレア・ボチェッリ&サラ・ブライトマン

天井から吊り下げた布を使う空中パフォーマンスでおなじみ、チェスナ夫妻によるエアリアルの登場です。妻のエカテリーナさんはフィギュアスケート出身、夫のアレクサンダーさんはサーカス出身のコンビ。着氷した後も流れるような滑りで空中と地上の演技が融合しています。演技に使用された曲はボチェッリ&ブライトマン歌唱による「大地の歌」。これまたエアリアルにもってこいの選曲。このようなアクロバティックなプログラムを楽しめるのもファンタジー・オン・アイスの魅力のひとつです。


ジェフリー・バトル Jeffrey Buttle
♪アルバム「BLACK&GOLD(シングル)」より:ブラック・アンド・ゴールド
アーティスト/サム・スパロー

みんな大好きジェフリー・バトル!プロスケーター、振付家として大活躍中の彼が今年もFaOIのショーへ帰ってまいりました。そんなジェフが自身のために振付けたプログラムは、ファンクエレクトロニカの申し子サム・スパローの大ヒット作『ブラック・アンド・ゴールド』です。信仰深いサムが、ある夜、空を見つめていたときに誕生したというこの曲は一見ノリが良いクラブミュージックのようにも聞こえますが、歌詞の内容は「この世界はどうして生まれたのか、夜がこんなに美しいのも星があるからで、それがなければ暗闇が続いていくだけだ」といった神に対する問いかけのようになっています。楽曲のタイトルが『ブラック・アンド・ゴールド』なだけにジェフ自身の衣装もブラック×ゴールドでした。


メリル・デイヴィス&チャーリー・ホワイト Meryl davis &  Charlie white
♪Nervous(ナーバス) ※ライブハウスWhelan'sより
アーティスト/ギャビン・ジェームス

残すところあとわずかになりました。第2部後半でメリチャリが選んだ楽曲はアイルランド出身のシンガーソングライター、ギャビン・ジェームスの『Nervous(ナーバス)』。サム・スミスやエド・シーランなどと親交のある彼は非常に多忙で、今年は年内までに30公演のライブを予定しています。アコースティックなギターの音色と切ない歌声が、円熟味を増した二人の演技を際立たせていました。


ステファン・ランビエール Stéphane Lambiel
♪Nessun dorma!(誰も寝てはならぬ) NML
作詞・作曲/ジャコモ・プッチーニ 生歌唱/藤澤ノリマサ

ラストを飾るのはこの方、ステファン・ランビエール。披露されたプログラムはプッチーニの歌劇「トゥーランドット」より“誰も寝てはならぬ”です。ランビ自身近年のアイスショーではパヴァロッティの歌唱で披露している本プログラムですが、ファンタジーではゲストの藤澤ノリマサさんの歌声に乗せて。ラストを飾るにふさわしいゴージャスな仕上がりとなりました。


フィナーレ 
♪希望の歌~交響曲第九番~ NML
原曲/ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 作詞/六ツ見純代  編曲/藤澤ノリマサ 生歌唱/藤澤ノリマサ 生演奏/福間洸太朗



なんと贅沢なひとときだったことでしょう( ゜Д゜)…豪華絢爛とはまさにこのことです!
アイスショーがあるから毎年生きていける…スケオタのオアシスです。来年もぜったい観に行くぞおお。

さてもう一度この瞬間を楽しみたいという方には、これからまだまだテレビ放送がございます。

♬.....♬.....♬

ファンタジー・オン・アイス2016

BS朝日 各公演 放送予定
Fantasy on Ice 2016 in 長野
・放送予定:2016年 7月9日(土) 12:00~14:00

CSテレ朝チャンネル2 各公演 放送予定
Fantasy on Ice 2016 in 幕張
・放送予定:2016年 7月24日(日) 13:00~16:00

Fantasy on Ice 2016 in 神戸
・放送予定:2016年 7月31日(日) 13:00~16:00

Fantasy on Ice 2016 in 長野
・放送予定:2016年 8月7日(日) 16:00~19:00

BSフジ 公演 放送予定
Fantasy on Ice 2016 in 札幌
・放送予定:2016年 7月17日(日) 17:00~18:30

♬.....♬.....♬

さ、札幌公演まで放送されるのですね ( ;∀;) (感激)しょーまさんの0時とロコをこの目で拝めるうれしみ。

アイスショーが終われば本格的なシーズンがはじまります。新プログラムのラインナップもどんどん出そろってまいりました。次回のブログもどうぞお楽しみに。


*.....*.....*.....*

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