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2014年12月 5日 (金)

\みんなのオペラ座、ざっくり曲解析。/

みなさま、こんにちは。ナクソスのスケ担です。

6畳間の自室でひとりスタオベが止まらなかったNHK杯。感無量でした…。
(オペラ座祭り→Say something祭りもある意味、感無量)

そしてあっという間にファイナルを迎えてしまうのですねえ、というか12月ですよ、12月っっっっ!!!!

今季あらためて各選手のプログラムを拝見していると、やはりヴォーカル入りがとても多い気がします。
部分的に使用する選手もいれば、全てヴォーカルで通す選手もいます。
意味を強めたい部分を強調するために、あるいはヴォーカルを入れることで感情移入しやすくするために…と用いる理由もさまざま。

歌詞の持つ言葉の力(意味)に演技や表現が負けてしまう可能性を考慮しつつ、みなさま慎重に選曲されているご様子。
***

今季は「オペラ座の怪人」を使用する選手が実に多いシーズンとなりました。
とりわけヴォーカル入りを含んだプログラムが目立ちます。
実際は去年もオペラ座の使用率は高かったわけですが、今年はずい分と重複した印象。
それだけ注目度も増しているのでしょうね(´∀`)ウヒョ

そこで本日はみんなの「オペラ座の怪人」を独自の方法でざっくり解析してみたいと思います。
(注※独断と偏見を挟んでおります)


=みんなのオペラ座、ざっくり曲解析。=

【オペラ座の怪人】

(登場人物)
・ファントム(怪人)
…醜い風貌から誰にも愛されず、仮面をつけてオペラ座の地下室へ住みついている謎の人物。
・クリスティーヌ・ダーエ
…オペラ座のコーラスガール。音楽の天使と名乗る怪人から歌のレッスンを受ける。
・ラウル・シャニュイ子爵
…オペラ座の新しいスポンサー。幼馴染のクリスティーヌへの愛に気づき、怪人の脅迫から彼女を守り続ける。
・カルロッタ・ジュディチェルリ
…オペラ座のプリマドンナ。ヒステリー気味。
・メグ・ジリー
…マダム・ジリーの娘、オペラ座のバレリーナ。クリスティーヌのよき理解者。
・マダム・ジリー
…オペラ座のバレエ教師。
・ウバルド・ピアンジ
…オペラ座のテノール歌手。カルロッタのお相手役を務めることが多く苦労も絶えない。
・支配人 etc...

♥♥◇◇♥♥◇◇♥♥

(あらすじ)
パリオペラ座の地下室には醜い顔を仮面で隠した怪人が住んでいた。
彼はコーラスガールの一人、クリスティーヌ・ダーエに恋をしてしまう。
彼は天上裏から彼女へ向かって「音楽の天使」だと名乗り、姿を見せぬまま歌のレッスンを施す。

そんな中、新作オペラのリハーサル中に幕が落下するという事件が起こる。
危うく下敷きになりかけたプリマドンナのカルロッタは、怒りと恐怖で劇場を後にしてしまう。
そこで急遽主役に抜擢されたのが、クリスティーヌであった。(♪スィンク・オブ・ミー)

本番でも大成功をおさめた彼女は一躍トップ女優となる。
その後、幼馴染のシャニュイ子爵(ラウル)と再会し、ほどなくして二人は恋人同士となる。
その様子を見ていた怪人は嫉妬に狂い、クリスティーヌを誘拐したり(♪ミュージック・オブ・ザ・ナイト)、足元へシャンデリアを落としたり脅迫し続けるが、
いずれもラウルの手により難を乗り越えていくのであった。

そして迎えた大晦日。仮面舞踏会(♪マスカレード)が催される中、クリスティーヌとラウルは婚約を交わす。(♪オール・アイ・アスク・オブ・ユー)
そこへ突然仮装した怪人が現れ、自作のオペラ「ドン・ファンの勝利」のスコアを取り出し、主役をクリスティーヌにして上演することを要求。

舞台に立つことに悩むクリスティーヌは父親の墓を訪ねる。(♪墓場にて)
しかしここでも怪人の囁きに誘惑されそうになるクリスティーヌ。そこへラウルが助けに現れ、正気に戻る。

本番当日。怪人が専用のボックス席に現れると睨んだラウルは張り込みを続けるが、怪人が現れる気配は全くない。
舞台上ではドン・ファンを演じているはずのピアンジの様子が違う。
なんと実は途中からドン・ファンを演じていたのは、怪人だったのだ。

激しい愛の歌詞にのせて、相手役のクリスティーヌに求愛し続ける(♪ポイント・オブ・ノーリターン)ドンファン(怪人)。
その様子に気づいたクリスティーヌは舞台上で怪人の素顔を暴いてしまう。
大混乱に陥る会場を後目に、怪人はクリスティーヌを地下室へとさらう。

マダム・ジリーから(ファントムの)隠れ家を聞いたラウルは、二人を追って地下室へと潜入する。
それに気づいた怪人はラウルの首を縄で締め上げ、クリスティーヌへ迫る。
「私の愛を受け入れるか、それともラウルの死を見るか」

そのあまりの横暴さに失望したクリスティーヌは「あなたは一人じゃない。私の心を見せるわ」と怪人へキスをする。(♪ミュージック・オブ・ザ・ナイト)
怪人はよろめき、ラウルを自由にし、二人に即刻この場から立ち去るよう命じる。

クリスティーヌが(ラウルからもらった)指輪を怪人に渡すと、怪人は尚も愛の告白をするが、彼女はそのまま立ち去っていく。(♪オール・アイ・アスク・オブ・ユー/リプライズ)
怪人は泣き崩れ、いつまでもクリスティーヌへの愛を叫び続けるのであった。

そしてその後、怪人の姿を見たものは誰一人としていなかった…。

♥♥◇◇♥♥◇◇♥♥

(ヴォーカルについて)
♪ジェラルド・バトラー/俳優、事務弁護士
イギリス出身。
映画「オペラ座の怪人」(2004年公開/監督:ジョエル・シュマッカー)において、怪人役を演じる。
今季「オペラ座の怪人」を演じる選手の中では使用する選手がいちばん多い。

♪マリオ・フラングーリス/テノール歌手
ギリシャ出身。
オリジナル曲、映画音楽など、幅広いジャンルをこなすオペラ歌手として活躍。
今シーズンは、無良崇人選手がフリーにて起用。

♪エミー・ロッサム/歌手、女優
映画「オペラ座の怪人」(2004年公開/監督:ジョエル・シュマッカー)において、クリスティーヌ・ダーエ役を演じる。
今シーズンは、村上佳菜子選手がショートにて起用。

♪サラ・ブライトマン/ソプラノ歌手、女優
イギリス出身。
1980年代にミュージカル女優として活躍。彼女を一躍有名にした「オペラ座の怪人」ではクリスティーヌ・ダーエを熱演。
その後、名曲「Time to say goodbay」が世界的大ヒット。クラシカルクロスオーバーの隆盛を極めた。
今シーズンは、グレイシー・ゴールド選手がフリーにて起用。

♥♥◇◇♥♥◇◇♥♥

(構成について)
【羽生結弦】 日本/男子シングル(LP)
"僕なりのファントム(阿修羅型)"
<曲構成>
1. ザ・ミラー(エンジェル・オブ・ミュージック) ※ジェラルド・バトラーによる歌唱
2. メイン・テーマ(序曲)
3. ザ・ポイント・オブ・ノーリターン(もはや退けない)
4. ミュージック・オブ・ザ・ナイト ※ジェラルド・バトラーによる歌唱
5. マスカレード
6. ミュージック・オブ・ザ・ナイト ※ジェラルド・バトラーによる歌唱

「ファントムのピュアな部分。『音楽が好きなんだ、クリスティーヌが好きなんだ』という、やさしい部分を表現したい」と話していた羽生さん。
ピアンジを殺害し舞台に上がり、クリスティーヌへ愛の歌詞で求愛し続ける“ザ・ポイント・オブ・ノーリターン”、ファントムの純真な想いが溢れだす“ミュージック・オブ・ザ・ナイト”という飴と鞭を中心に構成され、テーマやマスカレード部分ではステップなどを用いて、華やかなオペラ座の世界観を演出しているかのよう。
それにしても目力で緩急をつけたり、口ずさみながら演技するなんて、おさすがです

♥♥◇◇♥♥◇◇♥♥

【無良崇人】 日本/男子シングル(LP)
"怪人目線の王道型"
<曲構成>
1. メイン・テーマ(序曲)
2. スィンク・オブ・ミー
3. エンジェル・オブ・ミュージック
4. ミュージック・オブ・ザ・ナイト ※マリオ・フラングーリスによる歌唱
5. (メイン・テーマからの)マスカレード

「愛する女性を思っての演技をアピールできたら」とお話していた無良くん。
ここでもクリスティーヌとファントムを登場させ、きっちりとストーリーに沿った選曲をされています。
しかもファントムのヴォーカルには、オリジナル曲、映画音楽、オペラなど幅広いジャンルをこなすオペラ歌手マリオ・フラングーリスを起用。歌詞についても羽生選手とは別の部分を用いています。
ひとりひとりのオペラ座の形があり、胸を打たれます。

♥♥◇◇♥♥◇◇♥♥

【マイケル・クリスチャン・マルティネス】 フィリピン/男子シングル(LP)
"情念×端正(激情~中和型)"
<曲構成>
1. メイン・テーマ
2. ミュージック・オブ・ザ・ナイト
3. ザ・ポイント・オブ・ノーリターン(もはや退けない)
4. ミュージック・オブ・ザ・ナイト
5. メイン・テーマ

メグはもとよりクリスティーヌすらメイン登場せず、ヴォーカルも入らないという選曲はある意味、ファントムの激しい心の内を羅列した激情型と言えるのではないでしょうか。
もうクリスティーヌを手に入れたい欲望の塊。
しかしマルティネスくんの端正さがそれを見事に中和。それが“ミュージック・オブ・ザ・ナイト”へ入る前の柔らかい笑顔へ繋ぎます。
後半メインテーマで滑る渾身一体のコレオシークエンスは見ものです。ファントムの結実させたいクリスティーヌへの想いがほとばしっています。

♥♥◇◇♥♥◇◇♥♥

【ロナルド・ラム】 香港/男子シングル(LP)
"ファントム≠支配人(メリハリ型)"
<曲構成>
1. スィンク・オブ・ミー
2. (メイン・テーマからの)マスカレード
3. ミュージック・オブ・ザ・ナイト ※ジェラルド・バトラーによる歌唱

激しさと繊細さ、華やかを併せもつメリハリのあるプログラム。
内容も王道ですし非常に好感がもてるのですが、衣装が…衣装だけが…(支配人)ぐふぅっ!( ゚Д゚)・∵.
もう少し重厚感が欲しかったというのは完全なる個人の意見です(贅沢)
ラストはゆづと同じ、ジェラルド・バトラーによる歌唱の“ミュージック・オブ・ザ・ナイト”で締めています。

♥♥◇◇♥♥◇◇♥♥

【イ・ジュンヒョン】 韓国/男子シングル(LP)
"まさかラウルとは言わせない(迷宮型)"
<曲構成>
1. メイン・テーマ(ファントム・オブ・ジ・オペラ)
2. オール・アイ・アスク・オブ・ユー
3. (メイン・テーマからの)マスカレード

ジュンヒョンくんのオペラ座は非常に正統派…だと思っていたのですが、曲に関して言えば少々面白い見解になりそうです。
といいますのもメインに“オール・アイ・アスク・オブ・ユー”を用いているからです。
この曲はクリスティーヌと交際相手のラウルが愛を誓う二重唱の曲。ということはラウル…?
最後のマスカレードだってラウルと踊る場面があるわけですし、例えファントムとラウルの二役を演じていたとしても、絶対に驚かないと誓います。
ただ、二人の愛の二重唱を目撃した怪人が嫉妬に狂い、シャンデリアを落とすシーンでこの曲をリプライするので、一概にそうと言えないのかも…。

♥♥◇◇♥♥◇◇♥♥

【村上佳菜子】 日本/女子シングル(SP/LP)
"I Love オペラ座(溺愛型)"
<曲構成/SP>
1. スィンク・オブ・ミー ※エミー・ロッサムによる歌唱
<曲構成/LP>
1. ザ・ミラー(エンジェル・オブ・ミュージック) ※ジェラルド・バトラーによる歌唱
2. マスカレード
3. メイン・テーマ(序曲)
4. ザ・ミュージック・オブ・ザ・ナイト” ※ジェラルド・バトラーによる歌唱

今季はSP/LPともに「オペラ座の怪人」を選曲してきた佳菜子ちゃん。
ショートはクリスティーヌが看板女優カルロッタの代役で歌う‟スィンク・オブ・ミー”、そしてフリーは以上の構成。
「クリスティーヌへの愛やファントムの力強さを表現できたら」と話していましたが、確かにフリーでは怪人メインと思しき内容で構成されています。
楽曲は2004年に公開された映画「オペラ座の怪人」のサウンドトラックがメインのようですが、よくよく見ていると振付にも取り入れているご様子。特にマスカレード部分は映画のワンシーンを彷彿とさせてくれます。

♥♥◇◇♥♥◇◇♥♥

【グレイシー・ゴールド】 アメリカ/女子シングル(LP)
"人生はデススパイラル(GG型)"
<曲構成>
1. 墓場にて(もう一度ここに現れて) ※サラ・ブライトマンによる歌唱
2. ミュージック・オブ・ザ・ナイト
3. 墓場にて(もう一度ここに現れて) ※サラ・ブライトマンによる歌唱

いいねボタンがあったら一杯押してあげたいグレイシーのオペラ座。
“墓場にて”は唯一クリスティーヌが本音を吐露した場面ではないかと思うのですが、それを選ぶところに彼女のセンスとクリスティーヌをより捉えたい気持ちが表れている気がいたします。
そして序盤の“墓場にて”が終わりを迎えるちょうど中間あたりで、ファントムの囁くような(クリスティーヌ…)という声が。この演出もニクい(エロい)。そしてファントムの住む地下室、あるいは結末に向かって“ミュージック・オブ・ザ・ナイト”が流れるというわけです。
ある意味、物語の核心をついた選曲にすら感じられ、秘かに傑作ではないかと思っております。

♥♥◇◇♥♥◇◇♥♥

【キャロライン・ジャン】 アメリカ/女子シングル(SP) New!
"熟成期間は2シーズン(円熟型)"
<曲構成>
1. スィンク・オブ・ミー

昨シーズンに引き続き、ショートは「オペラ座の怪人」のクリスティーヌを演じているキャロライン。
使用曲はご存じ“スィンク・オブ・ミー”。ヴォーカル解禁となった今季ですが、プログラムも楽曲も去年と同様ですので、インストでの使用となっています。
音源はアンドリュー・ロイド=ウェバーによる「オペラ座の怪人組曲」。
今季もそうですが、オペラ座を使用するほとんどの選手たちがお世話になっているあの「ファンタジア」です。
チェロを怪人にヴァイオリンをクリスティーヌに見立て、2つの旋律が歌い上げる究極の愛の世界。
ひとつひとつ慈しみ深く演じる姿にクリスティーヌを重ね合わせてしまいそうです。

♥♥◇◇♥♥◇◇♥♥

いかがでしたでしょうか?

かなりの独断と偏見ですが、あらためて掘り下げて見てみると、とても面白いプログラムだなあと感じました。
選曲、歌詞、衣装、振付…。オペラ座祭りと言えど、どれもひとつとしてない素晴らしいプログラムだと思います!

ヴォーカル入りが解禁となる中で、少しずつ変化し進化していくフィギュアスケート。
今後も生温かく見守っていこうと思います。


さて次回のブログは…

『ISUグランプリシリーズ2014(ファイナル:バルセロナ)での演技使用曲をご紹介ヽ(´・∀・`)』

を予定しております。どうぞお楽しみに!

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コメント

今更ながらメチャおもしろい!スケオタ必携のバイブルです(⌒▽⌒)ワールドには欠かせなーい!
もうそれぞれのプロの命名がツボすぎました。ありがとうございました!

すごいてす!
これ見ながらもう一度録画してあるのを観ます!

bujinoさま>
こんばんは。とてもうれしいお言葉、ありがとうございます(涙
選手ひとりひとりが表現するオペラ座を、もっと深く知りたいと、楽曲の構成から妄想してみました。
ご参考いただけますと幸いです(*´∀`*)
ワールドも全力投球で応援いたします…!!!

のんさま>
こんばんは。温かいコメントをありがとうございます(涙
私も演技録画のリピートが止まりません…!!

あらためて選手ひとりひとりの熱い思いが伝わってきた次第です。
ワールドまで全力応援!どうぞよろしくお願いいたします。

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