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2009年1月 1日 (木)

vol.01 寝つけない夜、快適な睡眠へ誘う…

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(画像をクリックすると、ナクソス・ミュージック・ライブラリーの「J.S. バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 (グレン・グールド)(1955年)」のページが開きます。全トラックを冒頭30秒のみ無料で試聴できます。)

学校の音楽室に必ずと言ってよいほど飾られていた肖像画の人物、ドイツの作曲家ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)。彼が残した膨大な作品の中でも、最も親しまれている一曲が「ゴルトベルク変奏曲」です。

この曲には有名な逸話があります。バッハが仕えていたカイザーリンク伯爵は、毎晩不眠に悩まされていました。そこで伯爵はバッハに「眠れない夜の気分をいくらかでも引き立てるような、穏やかで、しかもどこか陽気な感じの曲」を書いてほしいと依頼。その完成した曲を、伯爵のもとに勤めていた弟子が演奏します。それを最初に演奏した弟子の名が「ゴルトベルク」でした。そんな経緯で誕生したのが『アリア(主題)と30の変奏曲「ゴルトベルク変奏曲」-愛好家の心の慰めのために-』なのです。

有名な作品なだけに、録音の数は300を超えます。その録音の中で不動の人気を誇るのが、20世紀の不世出のピアニスト、グレン・グールド(1932-1982)の1955年盤。50年以上経った現在でも、その人気は薄れることがありません。この録音は彼のデビュー盤でもあり、ゴルトベルク変奏曲が有名になったのも、この録音があってのことでした。彼は音楽ドキュメンタリーなどにも度々とり挙げられ、奇人ピアニストとして知られていますが、バッハ演奏における傾倒ぶりは並ぶものはいないほどです。そして彼の最後の録音も、奇しくもこの「ゴルトベルク」なのです。

この曲には色々な編曲で録音されており、弦楽三重奏、オルガン、アコーディオン、ツィンバロン(ハンガリーの民族楽器)を使ったものなど様々。同じ曲でも楽器が変わると、こうも雰囲気が変わるんです。心地良い眠りが待っています。

文:yasu(ナクソス・ジャパン)
【参考音源】(ナクソス・ミュージック・ライブラリーの会員ならば、各トラックをノーカットでお聴き頂けます。)

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BIS-CD-819 J.S. バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988(鈴木雅明)(チェンバロ)

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CAP21695 J.S. バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 (弦楽三重奏版)(トリオ・シリアクス=ペーション=ライティネン)

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OC625 J.S. バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 (オルガン編)(アルブレヒト)

04
ABCD191 J.S. バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988(アコーディオン編)(ヴァイリネン)

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HCD31764 J.S. バッハ:ゴルトベルク変奏曲(2台のツィンバロン編)

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